東京都立大学『七夕茶会』

7月10日(日)
東京都立大学『七夕茶会』へ

猛暑に着物は辛いですが
星霜軒からは車で30分
東門を入り日陰に車を停めて
木漏れ日を抜けてすぐの国際交流棟と茶室恕庵はとても近く感じました

少人数入れ換え制
他大学も招いてのリアル茶会は
三年ぶりか…

三年生は夏の着物を調達し
きちんと着付けていて感心感動
昨年よりだいぶ着なれて
むしろ涼し気でした

猛暑の中を茶室をくまなく掃除し
長い露地にも毎席必ず水を打ち
各服での濃茶は滑らかに練られ
桔梗が瑞々しく入っていました

二年生もみんな浴衣を着て
足袋の白さも眩しく素敵
薄茶の広間は涼しく広く
七夕の笹が微かに揺れていて
(難しい笹の水上げも成功✨)

テーマはアントワーヌ・ド・サン=テグジュベリ作『星の王子さま』

『心でしたかものはよく見えない。
 いちばん大切なものは目に見えない。』

『王子さまにとって薔薇がそんなにもたいせつなのは、薔薇のために費やした時間のせいなんだ。』

テーマに込めた思いが室礼の随所に現れていて
和紙をドームに張り巡らせた個性的な恕庵の広間の天井は
夜空や宇宙と重なりました

昨年、コロナ禍に試行錯誤しながら茶会をした四年生も来てくれ

今回は先輩にも連絡が行き渡り
OBが多数駆けつけてくれました

アカデミーガウンを纏っての
卒業式の写真を送ってくれた
新社会人の代とここで再会できたのは嬉しい
髪型も変わりスーツも似合い
すっかり金融マン?

三年ぶりにやっと会えた
社会人3年目の個性派OBたちと
初席を回りました
(私たちにお土産としてセブンガーのプラモデルをご用意くださいました(笑)※対象年齢3歳以上)

私が都立大学茶道部に関わり始めたのは6年前
その代の二人はいま社中で
稽古していて
ずっと茶道部の相談役
この日は客で集い往時を懐かしむ

みんなおでこに玉の汗を輝かせ
夏のお日様みたいな明るい笑顔で
一言二言控えめに交わす…

たくさんの言葉はいらない
おおきな会場もいらない
小さくささやかに繰り返す悦び
お茶の本当の悦びです

お疲れさまでした
また稽古で会いましょう