~オモダカ忌~7月30日

~オモダカ忌~7月30日

吉森洋子(義母)忌
16回目の命日は晴天でした

きらきら光る真夏の太陽と
ときおり吹く風と草の匂いは
吉森宗陽の名に相応しい

香洋院釈声流大姉

茶の湯と小唄を愛し
59歳の生涯に花を咲かせ
清らかな歌声を残しました
私たちは今も
義母の遺香の中に暮らしています

先ずは二人で歩いて墓所へ
お天道様の見守る中で掃除を

草を引く手応えに
命の強さをひしと感じる

焼け石に触る度に驚き
水を撒く度に生じる微涼や
風が衣服を膨らますと
体を洗われたようで
いちいち嬉しくなる

帰宅してしばらく休み
窓の木漏れ日を眺める

栗平駅に小唄の御師匠(芝鳳先生)を
迎えに行き車で再び墓所へ

初めての三人での墓参に
洋子母の喜ぶ笑みが浮かびました
三人で供えた線香は『微笑』

サーモ水筒で持参したキンキンの氷水を墓石にかけ流して合掌

星霜軒にかえり
三人で故人を偲ぶ会話をしながら
一服したオモダカ忌

芝鳳先生がお持ちくださった花は
床の間に飾らせていただきました

私が昨日買ってきたお供え花と
奇しくも全く同じ配色!
故人のイメージが重なります

燭の灯りにゆれる瞳が
今日は嬉しそう…

オンライン月釜の総集編動画を
三人で一緒に見る

10月の三越劇場での芝鳳会の
プログラム表紙絵の下絵や
光悦の書や抱一の文字のこと
尽きない山雲海月の情…

引き留めすぎてしまい
先生のスマホが何度も鳴りました💦
青熊号で新百合ヶ丘へ
本当にありがとうございました

頂いた神戸牛で
おうちすきやきを仕込み
金箔入のお酒で母に献杯し
世にも美味なる夕飯を頂く

しばらく食欲低下気味だった二人
途端に元気になりました
これも御遺徳のお陰様です
お母さん好日をありがとう

暮らしは仕事