茶室 星霜軒へようこそ

ある宇宙物理学者と家族が暮らした家は、茶道家となった子供により、
茶室「星霜軒(せいそうけん)」として息づいています。

星霜軒は、成層圏。
宇宙と地球の間にあって、両者をつなぐもの。

すでに星になった人と、いまを生きる私たちが対話する空間であり、
いにしえから受け継ぎ、未来へと手渡すべき、心を育む道場です。

茶道は、日々を美しく生きる稽古です。

「日常茶飯事」と呼ばれるように、私たちの生活に融け込んでいるお茶は、
改めて学ぶべきほどのこともないと、見逃していませんか。

いつもより少しだけゆっくりと、身のまわりの自然を見つめ、静かな動作の中に身体を置いてみる。 同じことを繰り返すうちに見えてくる、これまで見過ごしていた違い。
余白だと思っていた生活の時間が、虹色の光を放って見えるでしょう。

「暮らしが仕事、仕事が暮らし」 民芸運動を興した陶芸家・河井寛次郎のことばで、気づきであり、道しるべです。

この星に生きてきた、多くの先達の遺した知恵や想いに触れる時、 自分自身とも深く向き合っていることに気づくはずです。 世界と自分の、新しい姿を発見する旅が、茶のある暮らしです。