〜第100回目の星霜軒月釜を無事終えて〜

〜第100回目の星霜軒月釜を無事終えて〜
(※画像で会記を掲載しました)

拝啓 春浅き候

「もし誰もお客様が来なければ 二人でお茶を喫む日にすればいいね」

そう言って始めた月釜茶会も十年かけて百回目を迎えることができました
改めまして御厚情に心より感謝申し上げます
御縁を頂けて嬉しい限りです

お茶は自由な精神の飛翔だから
何にもとらわれずに好きなことを真っすぐに表現しようと決めて始めました

ところが回を重ねることで初めて自分たちが本当に目指すものが何か見えてきました

それはイノセンスでした

お客様とともに育てている令和のイノセンスを大切に
また次の百回を誓います

さて今年より世田谷区上野毛の母 松浦宗靖の稽古場を正式に引継ぎました

庵号を「四睡居(しすいきょ)」とし
稽古だけでなく茶話会や茶会や茶事の新たな拠点といたします

また従来の千代田区二番町の「光庵」では 地方からの通い稽古や奥伝稽古も充実させて参ります

お茶の魅力を多くの方に伝えるために
引き続き夫婦や家族が一緒に通いやすい稽古場を目指します

母の介護をきっかけに 指導者を目指す社中に代理稽古の機会を増やしました

私自身が得た「伝えることからの学び」を弟子と分ち合えることは
稽古場としての第二幕に入ったと感じています

私たちの師匠がそうであったように 一人一人の茶の湯との付き合いかたを尊重し
活躍を全力で支援いたします

同志としてまた主客として
今後とも様々に関わって頂ければ幸いです

末永く宜しくお願いします
敬具

令和八年二月二十二・二十三日
星霜軒庵主 吉森宗浩 宗光