ご報告 第22回 星霜軒 月釜茶会『星の夜咄』その1

2017.12.23~24
星霜軒の第22回月釜(その1)
「星の夜咄茶会」二日間5席を無事に終了いたしました。
大勢さまのご来駕ありがとうございます。

吉森智浩イラスト原画展
ノエルのシリーズと
楽器のシリーズ
連作で見ていただきました

聖徳太子像と茶飯釜の寄り付き席で
厩で生まれた二人の先達に心通わせる

蓮根のポタージュで体を暖めてから
光の露地で身を清め
手燭ゆらめく本席の礼拝堂へ

語るのはいつでも
家族のことと私たちの暮らし

今年もやりたいことを思いきりさせていただきました

父母、祖父母、その先祖へと
命をリレーして私たちを世に送り出して
くれた命の灯火に感謝して
炉火に燭に向かい
丁寧に暮らすことを誓う

煙草盆の代わりに置いた赤い聖書
祖母、宅間みやの必携物は
青森で牧師をしていた祖父へのオマージュ

寄り付きで見守るナイト(チェス駒)の馬は
私たち二人のそれぞれの父(ともに午年)
二人とも12月に
星へと駆け上がったペガサスたち

本席の床には紅炉一点雪
雪尾要道和尚の筆によるもの
雪とつく名字に生まれついて
何万回も書いてきただろう雪の文字
禅宗における「命」や「死」の答えと言われる一行に 自分の命を重ねないはずはない
ひときわ思いの籠った雪の字…

圧倒的に紅の勝る言葉の中の小さな白
でもこの軸の外側に思いを馳せれば
そこには一面の銀世界が広がるはず
人の世も人の命も
みんなマトリョーシカ構図になっている
どこまでを自らの世界として生きるか…

命ある限り
心の光を灯していきたい
私たちの周囲にある
素晴らしく優しいものを照らしていたい

お付き合いくださる方々へ
見守ってくださる方々へ

感謝の祈りを捧げます
ありがとうございます
メリークリスマス!