社中の初釜

7日社中の初釜をいたしました
星霜軒にて正午の茶事

昨年15組にした懐石具では足りなくなり
いろいろ工夫する不足の楽しみ…
いつも足りないから楽しみが絶えません

一年前には想像でしかなかった光景が今年もたくさん現実となり
想像すらしていなかった憧憬までが気づけば足下に在りました

感謝がとめどなく溢れ
四方に合掌する思いです

全員集合とはいきませんでしたが
病を越えられた方
出産を控えている方
過渡期の大波に今乗っている方
向かい風をようやくようやく抜けた方
夢と希望に満ち溢れている方…

今を切り取れば実に様々な心境の中
気持ちをもり立て集ってくださいました

結び柳の輪を見つめ
墨跡の言葉を胸中に迎え
温かい懐石に込めた願いを身の内にしまい
金銀の碗を手送りし
互いの時分の花をみとめあい
命の輝きを愛で合う一会

このような暖かい社中を持つことが夢でした
本当に美しいお人に囲まれて幸せです
いまはお茶を伝える方それぞれに
この宝をもっていただくことも夢となりました