稽古茶事

2019.9.14 
今年の名月は稽古茶事
この日の初亭主役は美鈴さん
半東は茶事が得意のさと子さん

正客から詰まで客組の妙があり
個性と人間関係だけでも
一幅の絵を見るよう…

趣向は仲秋の名月を存分に取り入れ
そこに瓢と唐津を取り合わせ
ご自身の世界をうまーく星霜軒テイストに混ぜながら
イマジネーションの舞台を桂離宮にもっていく…
現実と夢を行き交う配分が心地よく
艶のある席を造られました

今夏、五日とあけずに稽古場に通い
支度してきた成果でしょう
入門二年半だったとは…聞いて、私が『あら、そうなの?』と驚きました!(笑)

私たちは裏で支度に徹する日
水撒きの手伝いに大学四年の西本くんが参加
裏から見る茶事を体験しました

亭主の『やる気』が茶事の総エネルギーを決めますが
やはり茶事はチームプレーであり
舞台芸術に必要な様々な技能を持つものが自らを活かす仕事を丁寧にこなすことで
茶事が放つオーラは幾重にも鮮やかに光をひるがえします

毎回、メンバーと役割を変えながらの研究稽古茶事
次回の亭主役は陽子さん
持ち味の柔らかさに一同の期待が高まる今シーズンの風炉を締め括ります

ラボラトリー所長夫婦は今回の臨床に満足し
合宿土産でもある全身疲労から
真っ白で幸せな眠りに落ちていくのでした…

2019.9.14 稽古茶事 ~その2~

後座