~茶室と歳時記と自然と私~

~茶室と歳時記と自然と私~

清水谷の稽古と星霜軒の稽古

『名利共休』を掛けて
静かに稽古、稽古、稽古…
私の心が落ち着きます
皆さんお休みされないのです
むしろきちんと着付けてらして☺
私がお稽古して頂いてる感じ

広間を覗くと…吉森が控えてました
千絵先輩が着々と小習を進む…
この日は貴人清次の薄茶をしました
大物新人はやはり御貴人役がよくお似合い…

世間に陰が増している気がする
景気付けに新しい香合を飾る✨
円らな瞳のデメちゃんです(笑)
花粉で痒くならないのかしら?

和希君がプレゼントくださいました
星霜軒の『碧雲門』を絵に描いて
ママがパッチワークに仕立てたコラボレーション作品の額装です

花は先日利休作の一重切に入れた
加茂本阿弥と雪柳
花にも自負と矜持があるのか
特別な日に特別な花入に生けた花は
萎れず長く自分を保ちます

自宅稽古では鉄の舟を
入舟に吊りました

月も太陽も朧の中…
花粉とウィルスの驚異から
街を行く間はみな無口で浅い呼吸をしている…
星霜軒に帰りつき
食卓の菜の花を眺め
階段室の石化柳の芽吹きを眺め
ようやくまた人心地する
傍らに歳時記を引き寄せ
自然のアルバムと小説を読む

茶室と歳時記と自然と私
四つのようで全てはひとつ
暮らしは仕事
仕事こそは暮らし

大都会の真ん中にある清水谷にも
ほろ苦い蕗の薹が出ています✨