水無月の稽古風景から
星霜軒は障子を簾戸に替えました
許状にある科目習得の他に
六月になり名水点や流し点
長板総荘や
リモート稽古では続き薄茶や
各種茶箱が人気のようです
新しい像さんの風炉先屏風は人気
富士釜で唐物点前をする智尋さん
立礼では点茶盤の濃茶を朱李さん
麹町光庵も模様替え
エアコン掃除と大容量(42畳対応)空気清浄機を導入
四条半と三畳の二ヶ所に風炉を据えて一日8コマとしました
壁床の他に脇床として花と香合をかざり都心のコンクリートの中であることから少し離れた心地がします
六年生の千絵さん
台天目に進みました
小濯ぎする手が美しく見惚れました
四年生の和希さんは
いつものように自分で棚を組み立ていち早く道具組を終えて
今月から小習の貴人点に進みました
夕方からの春香さん…
育児と仕事の合間にも
台子の前に座し
黙々と奥の細道へと通う姿勢に
敬服いたします
麹町光庵は基礎から奥まで
道具を揃えてあります
「遠慮は傲慢の次に損」と言います
それぞれの歩を進めてください
途中で紀尾井町へ散歩しました
清水谷の茶室はまだ閉鎖中です
公園の緑が濃く暗くなり
紫陽花のコバルトが滴っていました
茶室の前が舗装されましたが
車の搬入を可能にするのかしら…
しかし当面は…
お借りする場所での計画は
蔓防施策に振り回されそう
社中の節目やお披露目も
星霜軒を舞台に
小さな一歩を重ねる形で
静かに進めて行こうと思います
コロナ禍でこれほどまでに
皆さんのお茶が進むとは
想像していませんでした
2021年に入ってから
音を立てて社中が変化しています
茶席を持ち御披露目に招いてくださる方あり
自宅で稽古するための
茶入や風炉や釜を見繕って欲しいという相談が相次ぐようになり
稽古とは違う忙しさが増えました
次は風炉の灰や炭のことを尋ねるメッセージが増えて来ました
自ら地域の子供たちにお茶を呈する実践者が次々登場し
軸や香合を借りたいという相談
稽古を増やしたいという相談…
もちろん嬉しい悲鳴です
私たちのお茶だった時代から
みなそれぞれのお茶の時代にと
発展しています
それが当初からの願いです
目指すは自然再生の森
循環する茶の湯の園
小さな芽が出てくる喜び
初めての花が咲く瞬間
小さな実りは再生の兆し