朝から庭の気配で目覚める

2022.1.5
朝から庭の気配で目覚める
むむ…庭師の早起きには叶わない

昼になり臘梅の枝のお土産に気づく
それも珍しく、よき色の葉付き!
嬉しくて食卓の藪柑子に添える

素心臘梅(そしんろうばい)
花の芯まで淡い黄色
寒風をものともせず
過ぎ行く人を香り高くもてなす

杉山さんのためにあるような
花の名前…

忙しい時期はできなかったこと
庭師と毎日、茶室でお茶をする
庭師のために床を室礼して語らう
素朴で豊かな時間

早くも五日が暮れました
庭の杉山氏は元旦から星霜軒の初釜支度尽くし…

今日は空が
群青色から墨汁に染まっても
まだ灯りを点し
寒風の中で竹と語らっている…

いい加減心配になり
何度も表に出ては
声をかけて(邪魔して)しまう

帰り際のお約束の玄関トーク
今日は手焙りとストーブと
カップスープで
寒さを話題にしつつ
あったか談話

今日までに
枝折戸(しおりど)と
筧(かけい)と
四つ目垣が青竹になりました

杉山さんのお陰で星霜軒の枝折戸は
露地の『不老門』です

星霜軒の四つ目垣は枝付…
たくさん積んできた青竹から
使える場所は極一部
二節残して運んでくるから
積み降ろしも嵩張って大変

お天気のお陰で
いままで目で見えなかった部分(苦労)が今年はよく見える
知れば有り難みが変わる

宵闇に働く姿は
またラトゥールの絵に見えてくる

敷松葉に柳掛け…
庭師の仕事はまだまだ続きます
この仕事(結果)を見られるのは
初釜に来られる人だけ?💦

豊か過ぎる

里芋を煮たら主菓子になった
黒文字かフォークで切り分け
断面が真っ直ぐだと
箸で頂くときとは全く別の
新しい美味しさになることを発見
縁高に相応しくなる煮方を研究中✨

暮らしは仕事の仲間たち
好きなことに打ち込みながら
どんどん日を暮らしてます