星霜軒 ~於通の名残~

星霜軒
 ~於通の名残~

2022.3.27
早いもので64回目の月釜を終え
オンライン化して18回かと数え…

この度の『小野於通の茶会』は
心から好きにさせて頂きました

近衛信尹の古木の桜の和歌
小野於月の有明の月の和歌
並べて合荘

古色に染めた台紙の鳳凰紋
緑青で星霜軒色に古びさせた
飛び菱紋の金襴…

好みの表具は見飽きず
巻き上げてしまうのが寂しくて
しばらく二人で『二人』を愛で続け
来月の女二宮や亡羊を語る茶会への御示唆を頂きました

『日出る処の茶会』では
とっておきを掛ける機会を得ます

あの日の床で
根竹の舟に紅白で入れた椿…
白が落ちてコロンと横たわるのを
玉之浦が俯いて見つめていました

左府さんたら
また御酒きこしめされたか

筆洗の唐津茶碗になみなみ汲んで
そっと浮かべてあげました

この機会に
『近衛白』椿も育てようかと思案中
また椿の里へ行ってみましょう