星霜抄  ~旅する蝶々~

毎月のオンライン茶会も二年半‥‥
「成層圏の上にある電離層」は
電波を跳ね返す性質がある
だから地球が一つの庵になれる

「星霜軒の上空にある傳理荘」と名付け
心通わす月日もはや、三度目の秋‥‥

こうして古今東西の気の合う方と
会うより間近に感じて月日を重ねている

丈山の人生を訪ねれば
それはそのまま詩の世界への没入となる
たちまち漢詩を介して
古代中国の詩仙たちとも繋がれる

いつでも
どこへでも自由に飛べる
蝶々も詩を吟っている

人はみな荘子の羽を持っている
お茶を飲むなら名勝より
茶の仙境「茶仙」で集いましょ

次回は臘月 三度目の歳暮です
12月4日に令和4年の暮れは
遠州公に名物の秘密を教えて頂きます

星霜軒オンライン月釜

メモ‥‥
令和4年10月30日
石川丈山 詩仙の茶会

三宅亡羊 画賛 案山子 発句
汲出 金木犀茶(桂花茶)
記念 仁清天目 唐物台 元祖瀬戸茶入
香  「嘯月」 詩仙堂×松栄堂

露地 詩仙堂ロケ 藤袴とアサギマダラ
床  石川丈山 隷書

懐石 琵琶湖鮎 赤蒟蒻 擬製豆腐‥‥
菓子 「蘭室」「浅葱色の夢」

花  秋明菊 烏瓜
花入 瓢 藤村庸軒 

風炉先 鉄刀木 萩 南陵
風炉  大道安 丈佳
小板  荒目  宗哲

茶入 瀬戸長
茶杓 大竜 
水指 阿蘭陀写 木賊
茶碗 高麗雲鶴馬上杯
‥‥
会記別載