星霜記2023.7.9
 ~もうひとつの七夕の物語~



都立大学の七夕茶会が開催されました
おめでとうございます✨

新入部員あわせ30名以上の部員と
父兄、卒業生OB さらに他大学の客人で
濃茶席は早くから満席だった様子

ああこうして集えることが
也太奇!

長距離走を一つ終えたような
疲労と安堵に包まれています

熱中症気味で夢の中みたいに
フワフワした浮遊感もあるような…

七夕より長い周期を待って待って、
ようやく一期一会が叶ったことを悦び
写真を少し(?)共有いたします

大勢の部員で連日掃除した露地
たっぷり打ち水したアプローチ

遺跡のように埋もれていた飛び石が
キラキラ活躍しています

事情で水栓を開けられぬ蹲には
一工夫でさらなる清浄さを演出…(上手い)

ほの暗い小間へにじり入る

濃茶席のテーマは『雨の七夕』!
雨で逢瀬の叶わぬ二人の心が趣向とは!
侘びというか、もののあはれ

コロナを経ての気付きがさりげなく入り
平安文学をかもす亭主は美美しい…

『葉々清風起』 梶原逸外 老師

若い僧侶の門出を祝う竹林の葉音の逸話から
もってきて、同じ風で七夕の笹を揺らし
織姫と彦星を励ますとは
まさに『恋禅一味』の境地…ムム

純愛は悟りである
それは『完全なる今』を肯定する胸の覚悟

天の川の広さにも雨にも憂えず
ただ相手へ寄せる思いを託して
茶を練る…(見習います)

薄茶席では再び巡り逢えた二人を祝う趣向

『邂逅』 小野澤寛海 老師

桑小卓に柄杓を飾る瞬間はいつも
自分の心身に斜交いを掛けるとき

倒れない自分
倒さない自分
必要なのは強さではなく優しさ…

学生の風炉点前はいつも
横顔が芸術作品です

嬉しくて嬉しくて
『最高の今』を写真に切り取りましたこと…
不謹慎を侘びつつ自慢いたします(笑)

本当にみんな素敵です✨
織姫彦星を悦ばせられる貴方たちだから
もしもの遠距離恋愛にも負けないでね😃

さて次は、一年生24人と切磋琢磨して
9月24日の新人茶会デビューへ向けて
夏合宿ですね🙌
頑張ってくださいね、私さん(笑)ハハハ