靖子抄 米寿祝賀会 2023.11.23 明治記念館

靖子抄 米寿祝賀会
     2023.11.23 明治記念館

米寿茶会から一月後
新嘗祭の日に小さな食事会をしました
またも晴天の空に感謝です

さと子さんの『宙の茶箱』で
卯の花点前でのお呈茶から始まり

富士江さんの祝辞では
この半年間、編集校正に関わってくださった
母の戦災自伝エッセイの一部を引用…
『しあわせの鰯』の一節でいきなり涙😢

中村社中の祝辞では
壇上に並ぶ孫弟子たちの祝福も受けました

先生自身の挨拶では学童疎開と空襲
戦後の物資不足に触れながら

『物が豊かなのも幸せ、でも物がなくても幸せ』
と当時を思い返し目を瞑り語り…

『結局、今も皆さんに助けてもらって生きているんです。ありがとうございます。』
と常の持論を繰り返し

今年、伊豆山に茶室を披かれた
金子夫妻のスピーチと乾杯で
歓談がスタート

稽古場を越え
茶の湯で繋がれた会話に花が咲き
みんな先生のお茶から始まった仲間なのね
と笑いがさざ波になり長いテーブルを
渡って行きました

メインイベントは吉森智浩監督最新作
『米寿記念茶会ダイジェストムービー』と
『靖子のお点前』マル秘映像を鑑賞

智代さん司会のマイクリレーでは
松浦先生から皆が繰り返し聞いたフレーズ
『お茶は楽しくなくっちゃ!』
が沢山の方にリフレインされました

『なんだか不思議!宗保先生が今ここに
いらっしゃるみたい!!』
と目を細めて窓の緑を見据えて呟きます

古参(笑)代表の容子さんの締めで閉会
すぐにバルコニーから庭に出て
深呼吸しながら記念撮影していると…

神宮の新嘗祭から戻ったばかりの
明治記念館の江間館長が大きな花束を持って
お祝いに駆けつけてくださいました✨

コロナを経てまたここに集えた今秋
この相生の間は
ちょうど十年前に吉森との親族披露宴を
させて頂いた部屋でもあります
あっという間に十年は過ぎました

青空に羊雲が長閑に群がる庭で
駆け回るお姫様と春香ママ
みんな先生に似て自然や空が好きだから
話が尽きません…

またひとつ
忘れがたい日を頂きました
ありがとうございます

(この日に私が着た紅葉の総刺繍の訪問着は
吉森洋子母の形見です
能装束のように重くてしゃんとさせられます

いつぞや支部茶会で吉森親子がこの庭を歩く姿を誘導係をしながら二階から見た自分を思い出し、この日も一緒にいる気がしました)