星霜抄


少し前のことですが
新婚のお弟子さんが
だんな様を紹介しに我が家に連れて見えました

先ずは一人で見えて
夕方の稽古を終え
片付けをしながら稽古場で彼と待ち合わせ

以前、お祝いに名前の入った軸を差し上げたお礼と挨拶でしたが
そのままおうちご飯(粗飯)をご一緒しました

この日の吉森亭は
にんにく丸々ご飯
具沢山味噌汁(沢煮風)
鰤の照り焼き
名物大御所卵(九条葱入)
日本酒で一献
薄茶

だんな様は日々料理されるそうで
得意メニューや
納豆の食べ方アレンジで
食卓らしい会話のできる方です✨
吉森が嬉しそう…

彼女は私たちが大学茶道部に関わるきっかけの代の部長さんでした

『私たちの先生になってください!』
そうハッキリ言うために、どれだけ勇気を出してくれたか…
あの日から沢山のドラマを経て
先日で六期目を卒業茶会で見送りました

今年は都立大学茶道研究会のOB会発足に向けて準備中です

六月二日には準備交流会を開催する
私たちは後援者として
先ずは会場と釜と抹茶を提供

私自身の大学サークルが50周年を迎えて先日は大OB会を開きましたが
若い茶道家にも集う場所があればいいなと…

若い人はみんな激務です
暮らしを創るのも精一杯です

彼女は自分の家庭も大切に
実家の両親も大事にされていていつも敬服です
そんな中でも、お茶が癒しだと続けています
先の茶会では半東で趣向を説明するために事前学習にと修学院離宮まで行ってくれました
バイタリティーと誠実さがあります
自然に応援したくなります

『先生たち、お茶で暮らしているって凄いですね』
と、社会人になって改めて思うと話してくれました
若い人にもお茶で暮らして欲しいと思います

お土産のチョコレートを頂きながら
私たちにできることを考えます

暮らしは仕事

コロナが明けて
少しずつ社中や友人との
おうちご飯も戻って来ました
母(師匠)もよく実家代りをしていましたっけ(笑)

学生の頃は私がバイトから帰ると
私のおかずでご飯食べてる同門もいました💧
(それは無しでお願いします)