ご報告 第28回 星霜軒 月釜茶会『光の露地完成披露&蛍の茶会』

光の露地披き&蛍の茶会を無事に終えました。
昨年の七月の「お茶会水族館」以来、久々に完全徹夜で、支度、施行を貫通しました。(^_^;)
心に刻み、体に刻む光日(好日)となりました。

関東にたくさんの催しがある中、星霜軒の月釜を選び、運んでくださった皆様には、感謝してもしきれない程、有り難く、貴く感じています。

改めまして、本日はご来駕誠にありがとうございました。

吉森が、三席、四席の皆様にご挨拶ができず、残念がるとともに、大変失礼をいたしましたことお詫びいたします。

蛍の調子を気にかけすぎ、優先しすぎて、自分達が堪えました(笑)
が、長年の夢を叶えられ、皆様の力の大きさを改めて感じました。

米粒ほどの小さ虫の「今と命」を見える形にしている光…
いつまでも見つめていたい灯火です。

あと数日は一緒に過ごせるでしょうか…

見えなくても、はっきりとある「いま」と「命」
見える形にする力を磨いて参ります

七月の月釜も、どうぞよろしくお願いいたします


 

輝いて生きる者たちがいて

私たちはそれを直感的に美しいと感じる

光は闇の中でしか見えない

闇がなければ見えない美しさ

明るい場所には溢れている光

見えない けれどある光

見えなくてもあるんだよ

金子みすずは字にしてくれたけど

幸せと光はよく似ている

ガラスは見えない光を溜める装置

西中千人さんが溢れる光を溜めてくれた

ガラスの飛び石は幸せへの道

星霜軒さんは言いました

茶室は宇宙に溢れて見えにくい幸せを

床の間に溜めて分かち合う舞台装置

今日、星霜軒に蛍がきました

ずっと貴方を待っていたよ

なのに昼の日の中では存在にも気づけない

暗闇で出会ったら今度は息を止めてしまう

動くこともしゃべることもやめてしまう

ただ心臓の鼓動を感じている

いつもの部屋がいまは宇宙

空間がどこまであるのか

その先は壁なのか闇なのか分からない

ただ自分がいま生きていることを感じる

蛍の光はひとりひとりの心の光

明滅する命の光