2018 夏の休日 vol.9

旅の日記 ~その9~

ベルサイユ宮殿を出て離宮へ
景色と内装を中心に、心動いた場所をスケッチする代わりにスナップ

マリー・アントワネットが愛したプチ・トリアノン
ここは別荘というか山荘暮らしの為の一壺天
これは、くりひらいふ×御代田ライフ!です

こんな素朴で自然に親しむ暮らしに憧れていたなら、王妃の感覚は極めて健全でありかつ、求める安らぎは人としてごく普通だった…というか、俗を離れ閑を愛する、素晴らしい感覚の持ち主だったと思えます

パンがなければケーキを食べればいいじゃない

は有名ですが、マリーはもしかしたら、逆もまた言える人だったのかも知れません

米がなければ粥をいただこう
重湯もなければ白湯をいただき座禅しよう(=楽しみましょう)

道元と同じことを言っていたのかも…知れない

丸一日、ベルサイユに居たので、ほんの少し王族の暮らしも見えてきました

ルイの離宮であるグラン・トリアノンもゆっくり散策できました

宮殿のラッシュに比べたら閑散
人口密度は新宿駅vs栗平駅くらい違う
…快適

人は人がいないと生きていけないけれど
過ぎればそれも確かな弊害

繁華街の広告のように、飽和で胸が悪くなるような宮殿の「つきすぎ」な装飾とは違い
グラン・トリアノンは、センスよい好みの部屋がたくさんあります

分けても「トリアノンの鏡の間」と呼ばれるブルーの部屋はとても心地よい空間です

白いカーテンが続く廊下とともに、自然光と調和する内装は星霜軒好み…安らぎます

あ、この感じは以前にもどこかで歩いたな…
とデジャブ(既視感)
ん?前世はフランスの王族だったかしら?(笑)

そうか、これがコロニアル風の原型なのか
シンガポールのラッフルズホテルの廊下を思いだしました

カタツムリとてんとう虫のコラボはフランスの絵本の挿し絵に相応しい感じ
カタツムリの螺旋の優美さと、てんとう虫のビビッドな色使い…
花は梅花空木なのも素敵(笑)

栗平散歩でも大好きな、スモークツリーの巨木がたくさん!

本当にいいところです
トリアノンを見ずしてベルサイユを語るなかれ
ですね