令和元年8月17日(土)
首都大学東京(来年から東京都立大学)南大沢キャンパス
~裏千家茶道研究会の新人茶会~
テーマは『となりのトトロ』
作中では、風が登場人物の心境を描写する場面がある
禅語の中から、学生が選んだ一行書は、
『葉々清風起』梶浦逸外筆
廬山へ向かう二人の若い僧侶を見送る風の逸話から発し、母親に会いに行くさつきとメイの姉妹の心を重ね合わせての選択…
出されたお菓子は『白トトロ』!
部員の手作り白餡の水羊羮✨
白トトロの抜き型は、この日の為に作ったのだと☺
甘さ控えめ、ひんやりつるり
並んだ様子も可愛らしく
ガラスの器に映えていました
髪を短くした浴衣姿の一年生のお点前で清々しい一碗を頂きました
お点前は、葉蓋
キャンパス内で見つけた青桐の葉を美しく折り畳むと、トトロのお土産包みを思わせ、さっと建水へ落とす潔い手には、重ねた稽古が見えました
花は上級生が入れた三種
これも足を使い、汗をかいて探しだした花でした
昨年までは『花は買うもの』だった茶道研が、自分の目と足で茶花を得るようになり
次なる(私の?)夢は、キャンパス内に茶花畑を❗と広がります(笑)
琵琶床に飾られたのは、ざるに盛られた新鮮な夏野菜たち✨
よく見ると、とうもろこしの皮にはなんと『お母さんへ』という文字が彫られていました❗
これには、やるなぁ…(笑)と
吉森と顔を見合わせました
久しぶりに露地の筧の音を背に聞きながら
大型新人(男子ルーキー)の語る趣好…
もてなしを受ける豊かさを噛み締めました
いつの間にか、星霜軒のライバルになった茶道研❗
刺激しあって成長できそうです
国宝茶室『如庵』写しである『恕庵』と、八畳広間を繋ぐ数寄屋茶室が、キャンパス内、国際交流棟の中庭にひっそり佇んでいます
露地や外腰掛けもあり、茶事や講座に、夢は広がります
実は、長年の空調不良が改修されたばかり
令和元年からは、この茶室で様々な活動ができそうです!
蹲回りや露地の手入れも必要ですが、涼しくなったら皆でやりましょう
久々に活躍した『留め石』が、ころりと笑顔で、誇らしげに役目を果たしていました
人もモノも自然も…
与えられ、いまここに在ることに感謝します
生かしていきる❗
生かされていきる✨
生かし合うことこそがお茶です
この一壺天を令和の時代も
現役、OB、お客様、大学、力を合わせて守りたいですね
また次もおつきあいよろしくお願いいたします☺
オープンキャンパスは大盛況で
歩くのも困難なほど…💦
来年にはまた新人がたくさん入りますように✨