ご報告 第10回目の『かまくら月釜』

10月27日(日)
第10回目の『かまくら月釜』

週間天気予報は大雨から始まり
徐々にずれ、すっきりお天気となりました✨

庭は先日の雨でしっとりと潤い
鵙、鶲、鳶の声が響き渡る
気持ちよい日になりました

天候の安定しない風炉のシーズンも
全6回、無事終えることができました
振り返れば綱渡りのようでした…

一条恵観山荘の皆様、お客様、お手伝いくださる社中の皆様、毎回風炉と釜、五徳を調整し、夜なべして勉強に明け暮れる吉森へも、心よりありがとうございます✨

この日は
今夏の思い出を巡らせながら
萩柴に銀の雫を撒いた屏風を前に
破れ風炉と向き合いました

命の少なくなっていく寂のときに
物から醸される
幽かな暖かさと優しさ…
名残りのときは
胸に甘酸っぱい味がします

ようやく使えた
仁清の細水指の軽やかさや
時代手付籠へ思い切り入れた
七種の秋草の彩り…
広々した座敷もひときわ
名残り惜しく
聖武天皇伊勢御幸の御歌『吾の松原』を家重の古筆で締め括りました

お茶とご縁に感謝が尽きぬ夕暮れ
釣瓶落としの山荘を後に
走る横横、東名は
亭主双服のひとときであり
星霜軒へ帰る露地でもあり…

鎌倉通いの走行距離も
令和に入ってからはや
5000キロを超えました

来月は自宅の月釜はお休みです
(数寄屋門工事中につき)

かまくら月釜でお逢いしましょう

亥の月、亥の日
11月10日(日)となりました
いよいよ炉の始まりです

気づけば2週間ありませんが
間の支度はかなりあります…😅
星霜軒の入れ替えもありなかなか
気が休まりませんが

つくづく、亭主の楽しみが
原動力です!
これもお客様のお陰様です

では、利休所持茶壺とともにお待ちしています✨
触れる美術館、楽しい日になりそうです

※お陰様でこの日の予約は早め推移でしたが、
15時はまだ少しお席があるようです
山荘へお電話ください