ご報告 9日間の「ひかりの茶会」を終えて

9日間の「ひかりの茶会」を終えて。

日本橋三井ホールで開催された、東京キモノショー2017。
会場中央にオブジェのように特設されたフラードーム型茶室、「光日庵」に、住まうように暮らしたゴールデンウィーク。

毎日、違うテーマ、趣向、道具組で、もちろん和菓子も茶花も、私の着物も変えて、さまざまに物語いたしました。

9日間のテーマを、初日から楽日までをご紹介します。

星霜軒    ~宇宙と地球の間で
家族の思い出 ~海辺の記憶
自然礼賛   ~ジャポニズム
八十八夜   ~茶摘み
憲法記念日  ~白洲次郎
みどりの日  ~森の木漏れ日
こどもの日  ~田植えの頃
立夏     ~絹に寄せる想い 
幾星霜    ~千秋楽を迎えて

天茶盤での立礼あり、畳での二人同時デュエット点前あり、小唄点前あり、こども点前あり…毎日違う席を支度する日々は、本当に遣り甲斐と新鮮味に満ちています。

 

一日8~10席、全期間で、76回の茶席に集っていただいたお客様には、心より感謝申し上げます。
ご一緒した「光のショー」は、ともに夜空を見上げる心地でした。

また、9日間で約1600碗の薄茶を、一碗、一碗、丁寧に点ててくださった仲間、社中のお力のお陰様に、強い絆を感じています!
仕え合うことの尊さを、いま改めて感じています。エンドロールも作製します。

年中一番の繁忙期に、ひかりの茶会を創作和菓子で彩ってくれた井上豪さん、ありがとうございました。
ご一緒した未曾有の登頂記録は、新たな未来を創ると信じております。

書家、前田鎌利さん、「日日是光日」は我が家の宝にいたします。岐阜の川瀬善成さん、素晴らしい表具をありがとうございました。

星霜軒好みの誂え茶道具ギャラリーに作品を寄せてくれたクリエイターのみなさま、ありがとうございました。次なる創造の泉を是非また。

そして、中野光太郎さんはじめ、キモノショー2017実行委員会のみなさまには、夢のような日々をご一緒できましたこと、お声かけくださいましたこと、一生の宝と誇りといたします。

会期中、「幸福の遺伝子」のタイトルで、母の振り袖をトルソー展示させていただいたことも、忘れがたい家族の思い出になりました。

これからの毎日も、日々光輝く日に、自分の心に想い決めて生きていきます。

みなさまの笑顔に再びまみえる日を楽しみに、お茶と寄り添いながら星霜軒で暮らしてまいります。

2017.05.08
松浦ひかり&吉森宗浩