鎌倉での茶事を終えました
令和の大嘗祭に思い馳せ
支度して来た半年余り…
御大典や大嘗祭に巡り合う前から
永年夢見ていたことも
令和になり思い描いた趣好も
言葉で築いただけの夢想の茶境も
一期一会も
全てが一斉に叶うとともに
さっと翻るように終わりました
霜を経てみるみる深紅を極め
色彩で世界を一変したと思った途端
終わっていく紅葉のように
思いは届いて
彩られて
次の瞬間には過ぎていく
残るのは感謝だけ
翌日という跡見のひとときは
体が動かず
時間は飛んだり止まったり
ギクシャクしながら
暗闇に見る湯気のように
儚さと絶大な存在感をゆらめかす
お付き合いくださった客人の皆様に
日本という一世界に
恵観山荘という一壺天に
茶の湯の実存に
時代に
慈雨と太陽に
全てに
感謝を返します