2020.1.26
小雨降る一月の日曜日
日頃よりお世話になる東京大仏の
若林隆壽先生からお招きいただき
高田馬場の茶道会館へ
即日庵初釜式に寄せて頂きました
一月最後の日曜日
干支はじめであり令和最初の正月の
六回目にして最後のお初釜です
庭の梅の蕾は枝のそちこちに渡り
白い珠の音符が和歌を謡い上げているようで
松葉の露は小さなダイヤモンドを何万と宿して仏の言葉を湛えている
甃は濡れて輝き目を洗う
飛び石を踏み渡るにつれ
吐く息ほどの柔らかい白い空気となって
私はいまここに暫く揺蕩っている
寄り付きにいる私を何度も気にかけてくださるご亭主ですが
待つことの穏やかさ
流れていく時間を見ている豊かさ
生きている実感をゆっくり咀嚼する
私にはグルメなひとときです✨
席入は開幕
ご用意のお心を
果たしてどれほど汲みとれるのか
アンテナも器もフル稼働してくれと
自分に祈る
熱く厳しく清らかなお茶と
温かくて優しいお人柄
お掛け物の七言二句は
星霜軒での暮らしかたの指針に
大事に持ち帰らせていただきます✨
凛としたお点前の中に
現れては消えていく
直線と曲線の美しさ
動きと静止の心地よさ…
自分の頭に描いた線と
目の前に現れる軌跡の線が
輪唱を重ねる一秒ごとの快感が
心の中をさらさらと洗っていきます
帰り道は新たな旅路となりました
好日をいただきました若林先生に
(稽古場を守ってくれていたうちの亭主にも🙂)
深く感謝いたします✨