Satoko Takeuchi 『SORA』の茶箱展の記

2020.1.25
Satoko Takeuchi
『SORA』の茶箱展の記

星霜軒の第39回の月釜
『マリーアントワネット茶会』でデビュー御披露目し
大人気を博したカルトナージュの茶箱がついに個展となりました✨

あの日の光景が瞼に蘇ります
デュエットでのシンクロ点前がおりなす目で見るメロディに乗せて
次々に茶箱から繰り出される甘美な美術小物たち…
さながらクラシックバレエと茶の湯の融合でした

紙を胎に、布を貼るカルトナージュは、西洋の裂(きれ)による、一閑張ともいえる
入れ物であり、道具の緩衝材であり、化粧であり、取り合わせそのものであり…
生まれたばかりですが、無限の可能性を秘めていると思います

あの日、約した『星霜軒十職』の会話から半年…
仕事や稽古の合間に、こんなに多くの、小さく美しい『世界』を産み出し続けていてくれました✨

自由が丘のル・シェルブルーは、空と緑を取り込んだ『光の箱』のようなギャラリー!
まるでガラスの茶箱のよう☺️
街を忘れる心地よさに
小箱に集う人と人の取り合わせの妙

私も茶道具のひとつとなって
いまこの世界に在る…
そのことを面白がりました

さと子氏の茶箱の世界に、これほど相応しいギャラリーもないでしょう✨

茶箱シリーズの名前は『SORA』
宇宙の『宙』

~遊びをせむとや生まれけむ
戯(たはぶ)れせむとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さへこそゆるがるれ~

梁塵秘抄(りょうじんひしょう)

これからも、丁寧に暮らしながら、一生懸命に手間隙かけて、あそびをせむとて、切磋琢磨して参ります✨

星霜軒の仲間たちの活躍をfacebookアルバム『出藍の記』に綴ります🙂