星霜軒数寄屋門披きの会

令和2年2月2日
星霜軒数寄屋門披きの会アルバム

午の部・祝膳席・花・社中席

振り返ると、他の茶会、茶事の日より、お客様と交わした言葉は少なかったように思います

星霜軒に日頃関わってくださる多方面の方が集い
会話のツボや心地よい温度に
より多様性がありました

茶事としてはまとまりなく余情に欠けたかも知れないと
いつもは静かで暖かな会話を楽しむあの方、この方に、申し訳ない気持ちが湧いたりもいたします…

しかし無闇な反省は貪欲の証

ただ同じ記憶が共有できた悦びと
あの日の空気のような澄んだ感謝が体の奥に残りました
 
新たな出逢いが生まれたことで
目にはまだ見えない想像の種に
潤いが届いたかもしれません

雲一つない青空の下で
碧雲門と名付けた場所で
同じ青森ヒバの芳香に包まれたこと

薇が背筋を伸ばして天を目指す季節に
白木蓮が日差しに微笑みかけていたあの場所で
皆さんが青石を踏んで
門の産声を聞きながら
職人の手の温もりを遺す
まだ若い青い屋根を潜ってくれたこと

星霜軒に左府さんが居て
ほろりと本音を詠じた梅の和歌…

紛れもなく春はすぐ隣に居て
開ききった碧雲門から
職人も茶人も皆揃って手を打ち
春を迎い入れたこと

それがお一人お一人の笑顔として咲いた日に
ここに居られて幸せです

この門が文化の原点である楽しさ
心の豊かさへ回帰する結界として
星霜を重ねてくれますよう
祖仏ともに守り浄めて参ります

末永くお付き合いよろしくお願いいたします✨

アルバム1

アルバム2