稽古明けの金曜は晴れ
朝は麹町から道場へ、開東閣茶会のご挨拶
そのまま永青文庫と旧細川家別邸「松聲閣」へ
新たなご縁をいただき、六月の呈茶の下見と打ち合わせです
まずは静かで豊かな時間が閉じ込められている「別館サロン」でお顔合わせしてから、ご一緒に庭園を通り、木漏れ日を浴びながら松聲閣へ向かう散歩
道すがらにはイチハツの花盛り…
四月に東商の園遊会でイチハツを生けた日を思いだします
まだ一月しか前でないのに、ずいぶんと前のことの気がしてしまい、同じ花がいまだ咲いているのに、軽い驚きを感じたのでした
春からの濃密スケジュールに、体内カレンダーが伸び縮みしているようです
回遊式庭園を歩きつつ、昨年訪ねた熊本の細川家ゆかりの水前寺公園の記憶を辿ります
池を眺めながら、和歌の殿堂「古今伝授の間」に座してお茶をいただきましたっけ…
和歌は時を止める魔法
こんな慌ただしい私を、どなたか、57577の呪文で留まらせてくださいませ
この度は編集者から企業にご縁をいただき、文京区にある肥後細川家の下屋敷跡、学問所でもあった松聲閣で六月にお茶をいたします
強く思うのは、茶の湯は時代と文化をボーダレスに行き交えるパスポートだということ
お茶により、長生きでもそうでなくても、忙しくても閑でも、同じ豊かさを得ることができます
ここで、文化人として敬愛する三人の鼎談も拝聴するのが楽しみです
毎日が仕事ですが、一日は暮らしそのものです
暮らしが仕事
仕事が暮らし
夕方からは二手に別れ、吉森は麹町の光庵での稽古、私は栗平で星霜軒の片付けです
実質的な時間が不足すると、分身の技(笑)を使います
郵便受けに、私たちの大好物、優さま親子からのお手紙が来てました!!(食べちゃう訳ではありませんが、元気が出る栄養なんです)
ふむふむ、描いてある花は…花菖蒲✨
憲法記念日に生けましたあれかしら
天茶盤のお点前に、光日庵のフォルム、そして青一色から四色に展開して光が舞い踊る、光のショーのライティングを見事に表しています❗
7月2日の社中茶会と、明後日に迫る月釜、どちらも大切な一期一会です
私たちのお茶を支えてくださるお社中の方に感謝は尽きず…
また稽古で応えていくしか術はなく
短時間でも駆けつけて、我が家のように星霜軒を守ってくださる皆様に報いるよう、茶の道を行きます(生きます!)