清水谷にて稽古の日
紀尾井町の偕香苑で稽古場を始めてから、早くも10年となります
信じがたい月日の速さに驚くとともに、この緑が変わらず在ることに改めて感謝します
初めての自分達による茶会に向け、社中が万緑の勢いを増しています
五月闇を潜り、陰影の濃きも薄きも味わいつつ、茶室へ
今日は空が不安定で、途中、雷鳴やスコールのような雨が降りました。
雨樋から滝のような水柱が落ち、屋根を叩く激しい雨音が茶室の静かさを一層、際立たせてくれました。
釜に水を指す度に、松風が静まり、その度に雨音が際立ちました
軽井沢の夕立、いえ、白雨(ゆうだち)と書く方が相応しいほどでした。
雨が洗い上げた庭があまりに清々しく、稽古の合間にこっそり、散歩(笑)
青楓に柊に葉蘭、緑たるものすべてエメラルドに変身し、飛び石や捨て石も、宝石さながらに輝いていました
水と翠に囲まれると、人間のストレスは限りなくゼロに近くなる気がします
虹は見ませんでしたが、心には虹が出ていました
通常の稽古日が、実は、一番、好きなんです(*^^*)