宗旦居士と過ごす日は 心通じる茶友との集い 夏至の一日を 私たち二人の父を懐かしみ そして全ての方の『父を思う』 茶席にしました この一月は 本当によく父を思い 二人で語らいました 二人の父の照れ笑いが 星空になってからも 天から降り注いで参ります お陰さまで 三ヶ月ぶりに 月釜を再開いたしました 無事に終わりぐったりと 懐かしい疲労感に包まれています 露地や茶室や窓を 隅々まで清めるのは 水無月に相応しいみそぎ この日に咲いてくださいませと 花を養い また探しにも歩き 二階との階段を 五十往復くらいして 幾多の箱を紐解き 極めを開き くずし字と真っ向から格闘し 唐の漢詩を調べるのに 中国語や英語のサイトにも すがるようにしがみつく 二人揃っての病膏肓… オンラインですが支度は いつもとほとんど 変わりませんでした 同じようにやりたかったのでしょう 誰も止める者はなく 誰からも強いられず 月釜に創る一壺天 茶の湯のある暮らしは 笠と簑のように ささやかに見えて充分な 尽きない夢と安堵が共存いたします それらに加え オンラインならではの支度 こちらは暗中模索五里霧中 いつもながら 客人のお顔を拝して 此の世に戻って来たような 心地がいたします どこでもドア🚪でいらした皆様 高速光ファイバーに乗って ゆったりいらした方 Wifiの波に乗ってすい~と 滑り込んでいらした方 ちょっと道に迷っていらした方 結果、ご予定くださった皆様と 無事におめもじ叶いました 尽きない感謝と幸せを句に 緑蔭に 蹲の底 洗ふ朝 やまももの実の 降りしきる 菓子の茶事 ほととぎす 祖師西来を うたい継ぐ ※次回は7月19日(日) 『光悦 蛍の茶会』です
佐川急便普通便でまいります
(井上さんは送れません…)
唐糸草
のこぎり草
突抜忍冬
未央柳
セージ
手付 唐物籠
井上豪製
菓子器 13c 安南白磁 越南李朝
江ノ島で買い連ねた貝殻たち…
干菓子 銘 海の忘れもの
梅花亭 井上豪製
(貝と干菓子を交互に掲載しています(笑)見分けられるかしら?
砂に埋まっている方が干菓子です)
くれぐれも、記念品と干菓子を間違えて食べないように…お気をつけてください。
ちいさなお子さんがいらっしゃる方は特に、、、
わたし、お伝えしましたっけ?
(笑)
結構、いっぱいいっぱいで覚えておりません
はい、吉森の父との思い出は、貝殻。
私の父との思い出は、蝶々なのです。
毎夏、軽井沢の隣、御代田町の山荘ですごし、生物の先生だった父から昆虫採集の手解きを受けました。
なにせ、父と叔母は、山荘で蛾の新種を発見して図鑑に乗ったくらい専門家で…
私も幼い頃より、鍛えられました。
夏休みの自由研究は、標本箱を五段重ね
大風呂敷を抱えて登校しました。
他の宿題はその翌日からとりかかりましたね。
もっとも、初めは写真のような有り様でしたが。(笑)
両樋の茶杓 ほととぎす