ご報告 第46回星霜軒月釜『親父の一番長い日』オンライン茶会

宗旦居士と過ごす日は
心通じる茶友との集い

夏至の一日を
私たち二人の父を懐かしみ
そして全ての方の『父を思う』
茶席にしました

この一月は
本当によく父を思い
二人で語らいました

二人の父の照れ笑いが
星空になってからも
天から降り注いで参ります

お陰さまで
三ヶ月ぶりに
月釜を再開いたしました

無事に終わりぐったりと
懐かしい疲労感に包まれています

露地や茶室や窓を
隅々まで清めるのは
水無月に相応しいみそぎ

この日に咲いてくださいませと
花を養い
また探しにも歩き

二階との階段を
五十往復くらいして
幾多の箱を紐解き
極めを開き

くずし字と真っ向から格闘し
唐の漢詩を調べるのに
中国語や英語のサイトにも
すがるようにしがみつく

二人揃っての病膏肓…

オンラインですが支度は
いつもとほとんど
変わりませんでした

同じようにやりたかったのでしょう
誰も止める者はなく
誰からも強いられず

月釜に創る一壺天

茶の湯のある暮らしは
笠と簑のように
ささやかに見えて充分な
尽きない夢と安堵が共存いたします

それらに加え
オンラインならではの支度
こちらは暗中模索五里霧中

いつもながら
客人のお顔を拝して
此の世に戻って来たような
心地がいたします

どこでもドア🚪でいらした皆様
高速光ファイバーに乗って
ゆったりいらした方

Wifiの波に乗ってすい~と
滑り込んでいらした方

ちょっと道に迷っていらした方

結果、ご予定くださった皆様と
無事におめもじ叶いました

尽きない感謝と幸せを句に

緑蔭に 蹲の底 洗ふ朝

 やまももの実の
    降りしきる
      菓子の茶事
ほととぎす
    祖師西来を
      うたい継ぐ

※次回は7月19日(日)
『光悦 蛍の茶会』です