歳暮の茶事


今年は二日だけ身内にて

日が暮れるのを待つ茶事は
『お茶で暮らす』こと

しみじみ語らうのに
言葉の数はさほど要らない
炭火や湯気や釜鳴が
絶えず心を伝えてくれる

稽古を目一杯増やした一年
傳理荘(オンライン茶室. . .成層圏の上にある電離層から)も磨きつつ
茶事茶会までさせて頂けました

身に余る一年でした…一方
体調に悩まされた一年
たくさんの診察券を作り
いろんなお医者様と出逢いました
春は火傷
夏は漆かぶれもありましたっけ

心の飛翔の妨げを取り払い
もっと身軽に自由になるため
いろいろ削ぎ落とし中です

若い頃つけた強靭な筋肉は
とっくに脱ぎ捨てていたのです
柔らかものを纏う私には
それに似合うスタイルがある

いただいたご縁
いただいた学び
いただいた機会

作用には仝だけ反作用がある
…けれど

反そうとする前に
総身に受け止め
心に染み込んで醸すまで
じっくりさせて頂きます

いただくばかりでは悪いけど
いただくものが常に多い
私を育む世界(自然)は
豊かなんですね

結局わたしのお茶は
Thanks…
感謝なのだと
令和三年気付きました

よいお年をお迎えください