東京国際フランス学園(通称リセ)
すっかり翡翠色に変わった桜並木の下
木漏れ日を浴びながら
スクールバスを見送る
この日は小学部の先生方のために
放課後、床の間を室礼し
テーブルと椅子で
茶箱のお茶会を開きました
~山花開似錦~
中宮寺 日野西光尊 筆
『大龍和尚、この世に変わらないものはあるのでしょうか?』
『山の花は錦のように、谷川の水は藍のように、誠に美しいね』
『それこそ、すぐ移ろうものでしょう?』
『日々変化しながら、また巡る自然こそ、変わらず佳いものなんだ』
花は吉野椿と小手毬
吉森父の好きだった花を庭から持参する
生涯を研究と教育に全うした義父は
地域でも『博士』と呼ばれていた
先生方を前に語る吉森を
成層圏から見ているかしら?
掛け軸の話を聞きながら
意味は解ったけれどそれがお茶と
どう繋がるのかピンと来ない先生たちに
一言
『お菓子を食べて、お茶を飲みながら、哲学するのが茶の湯です』
と言ったとたんに、一斉に頷く
学校という一壺天には
四月になるたびに
新入生が春風とともに吹き込み
花は散り、水面は波立つ……
ようやく落ち着きをとりもどし
元の形になったころ
また四月が巡ってくる
ぐるぐる巡る暦を回しながら
ビオトープを守る四天王たち
年年歳歳花相似
歳歳年年人不同
春は先生方の試練の季節🤭(笑)
言葉は通じなくてもお察しいたします
そんな訳で
一人も生徒のいない茶室空間で
ゆっくりのんびり
静かにお茶を差し上げたい
それで伝わるものだけが
私たちの目的であり成果です
お菓子は用意しましたが
金平糖の振り出しも回したら
ゲームのように楽しんでくれました✨
一時間のお茶会が静かに終わりました
が、質問が出始めたら次々手が上がって
20個も質問が出たかしら
それでも終わらなくなって(笑)
話が加速かつ過密になってきて
これぞフランスの空気!
エンドレス感を察知し
記念撮影を提案してクローズ(笑)
再会を約して終わりました
企画から通訳までご苦労いただいた
美恵子先生
社中の美智子さん佐紀子さんありがとう
翌朝は8時半から茶道体験教室を
ぶっ続けの三時限💧
その下準備も兼ねて来たので
設営と室礼替えをして日が暮れました
お腹空いた(笑)