星霜抄2023.8.4  ~雲板吊る~

大工の中山崇氏に依頼していた
手打の鉄釘が出来て
念願の雲板(銅製)が付きました!

手に入れてから早くも数年が経ち
ようやく安住の地を得た雲板は
時代箱の真綿布団から出て来て
風に吹かれて嬉しそう…

さてこれからは休みなしで
私たちと共にもてなし修行だぞよ
…お布団と漆箱を懐かしむかしら?

茶会ではお出迎えの景色として
坪庭前に下げます

玄関ホールのガラス窓から
正面に見えるように据えました

茶事の日は二階の待合に掛け換えて
板木替わりに客人に打って頂きます
(こちらの掛け釘も完了)

ただ添っていた物は音が冴えないので
粋な鐘木を新たに探しています
よき出逢いがありますように…

中山氏の建てた数奇屋門だから
我が子のように診察してくださり
引き戸の細やかな調整で
日常の小さな小さなストレスまで仏式…

作品にも人にも
静かな愛を注ぐ人です

家も庭も門も
もちろん一碗のお茶も
作った人の味がいたします

正面の粽釘も改め
美しい釘を打って頂きました

今年は菊水鉾の粽で厄を祓い
長寿と繁盛を祈念しています

先日の茶会では掛け花釘も活躍し
只今は吊り花釘に掛けた風鈴が
道行く人に語り掛けています

門は庵と町を繋ぐ結界
隔てつつ繋ぐ『界面』は
茶人の目指すところと同じ

建築も茶の湯も
優しいことが真

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