凱風軒の岡田宗凱先生

毎日が春疾風のように過ぎて行きます
忘れ得ぬひとこまをここに綴りたくても
一時立ち止まることも許さぬ強東風に背を押され
暦がパラパラと捲られる音を無力に聴くばかり…

これも少し前ですが
凱風軒の岡田宗凱先生のお招きにて金子夫妻と共に屏風花見で一服させて頂きました
先の雛祭り茶会で連座した縁が早くも花と開いたようで…
この日、私たちもまた新しいご縁を頂きました

私たち二人は草臥れ顔ですが
ほっとした顔にも見えます
炉を囲んで四方山話…

私の後ろ(屏風)には雉が居ます
『しばらく出くわしていないなあ』と春浅き林道が恋しくなります

  自転車の
   ブレーキの音
       雉恋し

雉の声を聞いた後では
都心で聞くブレーキの金属音がハッキリと雉の声に聞こえます

自然が鳴動する季節…
首都高の地下の渋滞の中で
赤い光の川に溺れながら
私も野に出たくて悶絶します