念願だった星霜軒の茶道具整理プロジェクトに着手!

もっと栗平らいふ。
ご先祖とご一緒に、お盆は家で暮らしました。

特筆すべきは、念願だった星霜軒の茶道具整理プロジェクトに着手したこと!
初日は相楽さんの手伝いを得て、風炉の蓋置からスタートしました。

終わりのない、長い道のりへ駆け出した、記念すべき初めの一歩の「その日」となりました。
「とにかく始めること」は、母なる師匠の座右の銘。

そこへ、庭の杉山師匠がふらりと…
実は、匠の茶会で不在の間に、露地に素敵な関守石が生まれ落ちて?いたのです。
きっとこの人の仕業、いや、技?と思っていましたら、案の定でした。

野村師匠にいただいた苔を早く貼りたくて、銭苔退治していたところへの杉山師匠の突然の訪問に、道しるべを得た思いで、大歓迎ムードが漂いました。
勢いで、杉山師匠は黒土を買いに行き、戻るなり、土を篩い、雨避けシートを巡らせ、そこから二時間、雨にも負けず三人でひたすら膝をついての苔貼り作業をしてしまいました。(笑)
ご覧のとおり、真っ暗です。

蹲回りに苔を貼り、気づけば九時に。
ヘトヘト、ペコペコ!

すぐさま作業場を厨房に変更!
トマト炊き込みご飯に、天然鰤の塩焼き、白味噌の御味御付とサラダ、自家製らっきょうで、三人の晩餐。
たっぷりたっぷりと庭を語らいました

杉山師匠、実は来週から急な手術となり、半年は来れなくなるからと、ご自身の体のことより星霜軒の露地を気にして来てくれたのだと解り、熱くぎゅんっと締め付けられる我が鼻腔…。

翌日は茶友夫妻にいただいた茶花の苗を庭に植え替え、しとしと降る雨の慈愛に感謝しつつ、翌日の紀尾井町での稽古に向けて、マツモトセンノウやエドミソハギ、フウチソウにど、少し花を切りました。

先祖に、弟子に、師匠方に、たくさんの方に守られて息づく星霜軒を誇らしく愛しく感じるお盆になりました。