夏休みの自由研究に茶花を選んだ千絵さん。
嬉しくて小躍りしそうな吉森。
資料の提供や質問には答えながらも、出すぎないようにブレーキ、ブレーキ❗
私はサイドブレーキ(笑)
どんな研究発表になるのか、ドキドキわくわく、社中で注目しています。
昨日の稽古中、自分で花つもりをして、投げ込みを実践してみました。
さらに居合わせた仲間と、急遽、小さな花寄&回り花となり、古稀から8歳まで、世代や茶歴を越えた心の交流となりました。
出先の稽古で花の数も道具も揃いませんでした。
が、そんなことは問題でないのだと気づかせていただきました。
花を介して、互いの心を洗い、皆の笑顔が茶席に咲き揃い、本当に楽しく清らかな時間を過ごしました。
可愛い花を選ぶと思いきや…、千絵さんは、自分の背より高い薄の葉がえらく気に入ったようです。(笑)
理由を聞くと、
「千絵は小さいから、長くて高いものが好き!」
と。あは…私と一緒ですね。
人は、自分と違うものに惹かれるようにプログラムされています。
それが、自分を生かす道だと、永い歴史から遺伝子が覚えてくれているのです。
その遺伝子の教えは、
花と花、道具と道具、人と人の組み合わせにも生かされていて、違うもの、珍しきもの、心に新しきものを求めつつ、調和をも求める心に繋がっている。
真理は、自然の姿に、あきらかに堂々とあらわれている…正に、ですね。
それにしても、花と向き合うとき、なぜ人はこんなにも素直で美しい顔になるのでしょう?
どうしたら、いつも花を見つめるように暮らせるでしょう?
人は、花の姿に何を写しているのでしょう。
それを探し出せる場所が茶室なのですね。
長い長い一日の中のほんのひとときでしたが、忘れ得ぬ輝きを持ち、鈴虫の音とともに何度も脳裏にうかびます。