吉森社中で招かれた茶事
都立大の茶舗土井園社長、土井宗満氏の庵
水無月が終わる頃
半年の穢れを払う有り難い日を得ました
某所にある土井宗満氏の庵に
兼ねてから希望していた通りに
吉森社中(母も一緒に)をお招き頂き
和やに心豊かにお茶をいただきました
松羽目の前でゆっくりいただく
懐石冬野の料理
三日間火にかけた鮎の優しい味
鱧に梅肉のお椀
翡翠色の涼やかな冬瓜
とりどりの猪口…
眼福、口福、至福でした
十年前から背中を見続けた土井先輩の茶味
互いに庵とも隠れ家とも言えるユートピアを
求め実現する過程を語り合った日々
そこにも重ねていく新たな縁
久しぶりに土井さんの練るお茶をいただき
奮起する力、気概を充填いたしました✨
私たちの披露宴でお願いした想い出の
謡いをせがんでご披露いただきました
本当にお声が佳いのです
五臓六腑に染み渡りました
川風が強く吹く日
塵も留まれぬ晴天の多摩川を見遥かす窓に
幼い頃からの原風景を見ました
末永くここに寄せて頂きたいと願い
帰宅後も感謝と余韻に溢る夜
心の穢れも疲れも何処へか
何よりの御祓となりました