星霜軒にて ~春の光を纏う人々~

四月三日、週明けは暖かな晴れ空

今日は、庭に唐津の大壺がやってきた!
気付けはいつもより大きなクレーンもいる

目を輝かせて
自ら記念撮影したがる吉森は珍しい…が
やはり、幾つになっても
男子は大きいものや、働く機械が大好きです

ところで、親方の声はすれど姿が見えない?
と思ったら、壺の脇の地中から声が
深い深い穴の中から
輝く笑顔満面の親方を発見です

男子は大掛かりな事が大好き(笑)

昼から久子さん鮎美さんが庶務を手伝いにきてくださり
三つ折りしたり、宛名を書いたり、切手を貼ったり……手を動かしながらの会話も春めく

吉森食堂のランチは
丼と野菜の味噌汁
豚の角煮と煮卵と白髪葱
塩揉みして寝かせた豚さんは
本当に柔らかくて甘くて美味しい
「女子大盛りサイズ」でいただきました

三時のおやつは
名物の虎焼と薄茶
並べたらカフェメニューな雰囲気になりました
庭が終わる頃、庭師様たちへも今日の一碗を

事務も露地もはかどり
夕方には解散して
私は脛椎ヘルニアからの頭痛治療で
中国気功整体で揉まれに通い
お昼の塩豚さんを思いだしながら
体も心も
柔らかくなれました

暮らしが仕事
仕事は暮らし
春の宵にぱらぱら降る小雨さえ
疲れた目を潤してくれる
春の気遣いに思えます