首都大茶道部夏合宿 1〜6

八月尽。
今夏の思い出のベスト5に間違いなく入る、首都大茶道部夏合宿。
栃木の古刹、古峯神社での三日間は、稽古三昧であり仙境に籠っての洗心三昧でした。

ご縁をいただいてから、昨年夏、今年春に続く三回目の合宿。
目標は「疲れはてるまで稽古三昧!」でした。

疲れるまで稽古するには、準備をしっかりしなくてはならない。
春合宿の帰りに悶々と考えてより4ヶ月…

今回は、行きのバスレクから、茶道クイズに、ミニ講座、チーム対抗科目、ローテーション割り稽古、ボレロ点前披露、合宿茶会、食事前後の時間や、自主練、熨斗の書き方講座、コンパ前の時間、帰りのバスレク、感想戦まで、合宿係りと何度も打ち合わせして準備してきました。
やりたいこと、できる限り詰め込んで、若者と一緒に学ぼうと欲張りました。

話を聞いて、母が体調がよければ一緒に行ってみたい…と七月ころ。
社中の二人も、「伝えるのが稽古!」と、補助をかって出てくれました。

お陰さまで、フルスロットル
私たちにとって、本当に学びや喜びの多い、キラキラの初心に還る合宿になりました。

皆さん、ありがとう。
疲れても疲れても、不快指数ゼロの神域の自然に感謝。
古峯神社さま、私たちの情熱を受け止めてくださりありがとうございます。

来年の合宿係りさんの為にも、少しずつ、風景を残しておきます。
社中の皆様も、次回はぜひ、お力をお貸しください

古峯合宿の思い出 その2

二日目の午前は、四つの課題別稽古を班ごとに回りました。
広間では花を入れるお稽古を。
割稽古や、お点前の稽古とは、また違った表情が見られました。
花の力でしょうか。
明るい広間に、柔らかな優しい笑顔がこぼれます。
最後は自分の入れた花をスマホで撮影(笑)
親しんだ花を忘れない為に…

四ヶ所の稽古の様子を、美帆さんが巡って撮影してくださいました。
私も見たかったけれど、見られなかった風景がたくさん。ありがとう

古峯合宿の思い出 その3

二日目午前の科目別稽古
水屋では吉森が水屋かざりと使い方について

これまで、大学の稽古に行っても茶会でも、なかなかそれ専用に時間が取れず、胸がつかえるような気持ちでいました…
水屋のこれだけは伝えたい!が、合宿でようやく叶い、少人数ごとに膝を寄せて学べました

また小間へ続く廊下では、里恵さんが、箱の紐結びや箱に道具を納める際の、充填物の注意、風呂敷の使い方など、即実践に繋がるお稽古を

狭く風が通らない場所で、汗を滴らせながら、伝える方も、聞く方も、熱心に取り組み、時間はあっと言う間に過ぎていきました

古峯合宿の思い出 その4

科目別稽古の四つ目は
岩木造園による素晴らしい露地の一隅を拝借し、贅沢なロケーションでの露地の使い方の稽古

蹲、蹲柄杓、露地草履、円座、枝折戸、…
聞くものみな初耳の一年生を交え、茶事に招かれた五人の連客を仮想
寄付でお湯をいただき、露地を通り、外腰掛で小休止しながら古峯を見遥かす
清流を聞き、蝉が鳴き、鳥が囀ずり、風が吹き抜けるのを感じてから、円座を重ね、蹲を使い、にじり口より席入する

例年は30度にならない庭園が、今年は猛暑

私はこの科目を四回転、二時間回りっぱなしで熱中症気味でしたが、誰より心洗う時間をたくさんいただきました
(蹲の水、かなりいただきました(笑))

古峯合宿の思い出 その5

二日目午後は学年別にお点前の稽古
一年生は中広間を使い割稽古と盆略
この数ヵ月は新人茶会の為に御園棚をしていた一年生
畳のお点前に戻り、摺り足、立ち方座り方、基本の基本からひたすら反復
初日昼に首都大boys(三年男子陣)に披露してもらったボレロ茶会(三井ホール「ひかりの茶会」を再演)。
これを夕方までにマスターし、オリジナル陣形で上級生にご披露しました
一年生も吉森も、ともにヘトヘトになりながらも満場の拍手を浴びてキラキラ顔でした
本当に美しかった

古峯合宿の思い出 その6

二日目午後の学年別稽古
2.3年生は広間での茶箱「卯の花」と、小間での風炉薄茶点前
四人ずつのお点前で三回転
小間も三回転
半日で全員がお点前できました
初めてのやり方が多く、うまく流れになるのか不安はたくさんありましたが、「稽古三昧したい!」という一つの目標に、全員が向かえば、なんでもできるのだと分かりました

古峯の福富先生が、立礼席で、「焼ききんとん」で一碗くださいました
本当に美味しくて有り難い、胸に染み入る一碗でした
椅子に腰掛けられたのはこのときのみ
団扇で風を送ってくださる優しさと、古峯の空気の清浄さが、足の痛さと相まって、今夏の思い出となりました