久しぶりに稽古のない日

久しぶりに稽古のない日
部屋着や身の回りの冬仕度をして
引き出しの下に溜まった埃を拭き掃除して
家事のとっかかりを掴んだ

キッチンの整理をする
特に年々、大容量になり終には全てが一升瓶に変わった調味料の類いは
これまでの収納棚には収まらず
なんとか居場所を作ってあげたいと願っていた

容器や飲料や保存食品を整理して
理想的な場所を造り出せた満足は
新しい家に引っ越したのと
同種の悦びが小さくだが湧く

『台所を見ればその家の不幸の原因が分かる』

忘られぬ言葉を遺した女性作家
ドキリとしたあの日から
私の座右の銘になった

今年梅のジュースをきれいな瓶に写し替えたら
ちょっとワイナリーにいる気分になれました

頂いた梅の種類に応じて
色が変わり香りも違う

夏はサイダー割りで活躍して
秋はお休みしていた梅さん
これからはお湯割りホットで
喉や鼻の養生に…

すでに季節は秋の収穫祭
大きな大きな林檎をいただき
宮沢賢治の描く宇宙を思い

干柿の柿巻をいただいたり
新米到来のお知らせをいただいたり
落ち葉の枯れ色で会話が続いたり

焼き芋の薫りでもしてきそうな夕方

そろそろ露地という宇宙を旅している夫も帰ってくる頃かな?
恒星の光が滅するまで粘るのか?

地域の放送が聞こえて来ました

…山のお寺の鐘が鳴る
お手々繋いでみな帰ろ
カラスと一緒に帰りましょ🎵

続いてチャイムが鳴り響く

梅花亭の黄金餅で一服しながら

茶会記をまた見直して
『その日』の茶席を今から何度も
何度も繰り返しさ迷います

肌寒くなりました
風邪をひかないように
皆様もお気を付けて✨