NODATE JIN × Shibusawa


2023.3.19
~青天を衝く野点席~

『渋沢栄一無心庵再興プロジェクト飛鳥山大茶会』にて瞬庵茶会を依頼いただきました

久しぶりに野点人たちとの青空茶会ができました!
自然×想像力は♾️NODATE 万歳!

椿さんお声かけてくださり
ありがとうございます🙂

しかし前日まで降るわ降るわ…
しっとりと洗い上げた飛鳥山の樹木と芝生
まっさらな晴天に燦々降り注ぐ光、光、

花は飾らず
香も焚かず
畳目もなく敷居もない
茶むしろの中には結界も作らず
この世界に同座するひととき…
やはり野点は私たちの原点です

久しぶりにお点前させて頂きました
茶箱の花点前を二席

吉森はシルクハットを被り
明治から昭和の時代の語り部となりました
(我が家にある重光葵氏のシルクハット)

私は伏し目がちながら
目の前にお客様の反応を感じられる
贅沢な特等席を頂きました

『渋沢栄一27歳のフランスへの旅』
を趣向にして道具を組み立てました

先ず56日間の船旅で栄一氏が感動したのは
バターを塗ったパンの美味しさでした!

オパール付き銀のバターナイフを茶杓に
(ずっと暖めていたアンティークを初使い)

オランジュリー美術館・睡蓮の間を描いたモネの茶箱は吉森製

お盆は漆喰の十字紋の古フランス製

イギリスアンティークのシュガーポットから透ける抹茶の翠をアクセントに

アンバーグラス(琥珀色)の茶筅筒

エジプト壁画紋様の真鍮の茶巾筒

茶筅は星霜軒ブルー糸

お菓子はバラのういろう製に金粉を
『プチ・トリアノン』という品種のバラを
依頼した梅花亭井上豪製

飛鳥山に咲く花たちに囲まれて
青淵文庫の洋館と棕梠を背景に
風や光とお客様と一緒に歌うような半日

渋沢栄一氏には会議所勤務時代から親しみと敬意を持って来ましたが
こうしてお茶でめぐり逢い繋がれる…
不思議で素敵な現実です
嬉しい再会もたくさんありました

お日様に感謝
雨に感謝
ご縁に感謝
仲間たちに感謝
邂逅に感謝

未来にもたくさんの感謝が花開くよう
皆で種蒔きをしました!

今週末は浜松町で再会できますように。

お題のある茶席を造るのは本当に楽しい✨