令和6年 吉森社中初釜の思い出

令和6年 吉森社中初釜の思い出
  2024年1月6日、7日、8日

新年明けてから一月尽まで
ずっと初釜三昧でしたが…

社中の皆様の前で点前させて頂く
我が家でのこの初釜こそ初心✨
私の原点回帰であり
毎年、心のゼロを取り戻す日です

新年2日から手入れしてきた露地や門松…
こんなに清らかな舞台を頂き
忝なさに涙が出ます

緑青色の碧雲門の前で記念写真を自分のご褒美にしました
三日間とも晴れたお空に感謝いっぱいです

今年は三日間に分けて
それぞれ一日に一回転だけ
ゆっくりと茶事形式にしました
皆様の笑顔や真剣なお顔が美しい✨

寄付きの汲み出しには百合根茶を作りました
喉を潤わせる韓国の薬膳茶です
銀杏も入れて寒さに負けない準備を

星霜軒が絵本になった
『ふしぎな植物のはなし』を毎日
読ませて頂きました

初釜は諸荘りなので
初入では青竹一重切に紅白梅を入れ
後座では六閑斎の尺八に臘梅を入れ
古い獅子舞香合も添えて変化を持たせました
(皆様が席入でいつもじっくり床を見てくださるので)

席入り時点で吉森は厨房で最繁忙期です
中立の頃に厨房服から十徳へ変身します
茶事の終わりに、席中で再度記念撮影を

懐石は盛り込みで(献立は後投)
煮物椀を白味噌雑煮に
菓子は梅花亭の花びら餅

今年の初点前は
台子の重ね茶碗を私が
続き薄茶で吉森とバトンタッチ

お弟子様の視線に全神経を刺激され
無心と感謝、また無心を
豊かにたゆたいました

水屋担当はなしで二馬力で三日間しましたが
準備日の優しいメンバーや
各日の終わりに水屋の片付けや
掃除してくれたメンバーのお陰様で
ぎっくり腰にもあかぎれにもならず
強烈な筋肉痛で済みました

とことん働いて始まる一年が
私たちらしくて好きです
『○○者の節句働き』とよく言ったものです

もちろん終わってからは
冬眠の如く眠りましたよ

そして目覚めたらすぐに稽古開始!
全てに感謝です